Published: 2025-09-30 17:10

「太っ腹すぎる」宝くじで当たった2000万円相当を全額寄付。女性の行動に「こんな大変な世の中なのに…」

米バージニア州の女性が、宝くじで15万ドル（約2200万円）の当せんを果たした。だが女性は、全額を慈善団体に寄付。SNSではその行動に称賛が寄せられている。

【実際の写真】称賛を集めたキャリー・エドワーズさん

地高額当せんを果たしたのは、同州ミッドロージアンに住むキャリー・エドワーズさん。

地元メディアWWBTによれば、エドワーズさんは、米国で人気の宝くじ「パワーボール」を購入した。

パワーボールは、国内のガソリンスタンドやコンビニエンスストアで購入でき、一部の州ではオンラインでも購入できる宝くじ。

5つの白玉（1〜69までの数字）と1つの赤玉（1〜26までの数字）、合計6つの数字がすべてそろえば1等となる。

エドワーズさんは、くじをオンラインで買ったものの、操作に不安があったため、数字の選択を生成AIに依頼。見事、白玉4つと赤玉に書かれていた数字を的中させた。

通常の当せん額は5万ドルとなるが、追加料金を払うことで当せん金が跳ね上がる「パワープレイ」機能に、エドワーズさんは賭けていた。そのため、当せん金は通常の3倍の15万ドルになったという。

エドワーズさんが当せんを知ったのは外出中のこと。自宅に帰るまで、その事実を認められなかったと話す。

「くじを買った2日後、会議中にふとスマホを見たら、『宝くじの当せん金を受け取ってください』と表示されていました。そのとき『これは詐欺だ。絶対に当たってない』と疑って、信じませんでした」

当せんを受け、エドワーズさんは前頭側頭型認知症協会（AFTD）、「公平な食糧システム」の実現を目指す農場兼非営利団体「シャロム・ファームズ」、そして海軍・海兵隊救済協会へ、それぞれ5万ドルずつ寄付した。

特にAFTDへの寄付は、前頭側頭型認知症を発症し、2024年に亡くなったエドワーズさんの夫を偲（しの）ぶ目的もあったという。

エドワーズさんは当せんイベントの会見で、寄付の経緯についてこう語る。

「幸運が突然舞い降り、私はどうすべきか考えました。そして、すべてを捧げるべきだと確信したんです。私が深く関わり、情熱を注ぐ3つの団体に対してです」

「シャロム・ファームズは食と土壌を通じた癒しを、AFTDは研究で希望を、海軍・海兵隊救済協会は、困難な時期に軍人の家族を支える伝統を継承しています」

「予期しなかった今回の当せんが、より大きな目的のために役立ってうれしいです」

SNSには、全額寄付したエドワーズさんに「こんな大変な世の中に、太っ腹すぎる」「なんて献身的な人なの」「あなたは希望だ」「これこそ我々が学ばなければいけないこと。教えてくれてありがとう」など、称賛の声が上がっている。