Published: 2025-08-26 14:38

CENTが「らぶあるばむ」をリリース――セントチヒロ・チッチが語る“愛のかたち”

2023年6月に東京ドームで解散をしたBiSHの元メンバー、セントチヒロ・チッチの音楽プロジェクト、CENTが、8月20日にメジャー・1st ミニアルバム「らぶあるばむ」をリリースした。新たなスタートを切った彼女に、アルバムに込めた想いや仲間と作り上げたプロセスについて語ってもらった。

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BiSHの活動と並行する形で、2022年からソロ活動を開始したCENT（セントチヒロ・チッチ）。信頼できる仲間とともに、自らのリアルな音楽を追求することで、着実に輪を広げてきた。そんな彼女が満を持して放つのが、メジャーでの1stミニアルバムとなる『らぶあるばむ』。耳を傾ければ、これまで積み重ねてきたCENTの想いが、多彩な音像を通じて伝わってくる。

「CENTを始めるときに、一番に思ったのは“自由でいたい”ということでした。バンドメンバーとは一緒に成長し、一緒に発見を重ねていける関係でありたかったんです。困ったらすぐに相談するし、分からないことは気軽に質問できる、そういう人と人との関係を大事にしてきてやってきました。今作でも、外から人を呼ぶより、近しい信頼できる仲間と最高なことをやっていきたいと思ったんです」

メジャーデビューだからといって、知らない新しい人たちと何か大きなことをやろうといったような、気負いはまったく感じられない。それは、アルバムのテーマにも表れている。「らぶあるばむ」というタイトルが示す通り、今作で掲げられたのは「愛」。自分が一番大切にしてきたことをテーマにしたいと考えたところ、それは愛の形や愛情表現をちゃんと交換していくことだった、と言う。大きなテーマではあるが、彼女ならではのリアリティと手触りがきちんと宿っていて、あくまで等身大。「女友達との友情も愛だし、お客さんと自分たちとの関係も愛だし、恋愛になる前の状態も愛だし、そういった愛をたくさんの形で表現できたらいいな」と語るCENTの表情は、柔らかさに満ちている。

「私は、人に頼ることや質問したり相談したりすることを、カッコ悪いと思わないようにしています。迷う時間があったら、色んな人と話して意見をもらって吸収することを大事にしている。ひとりで生きていかないって決めているからこそ、今の環境は楽しいし、すごく良い状態だと思うんです。バンドメンバーの皆さんとも分かり合えているので、“今そこ間違えたよね？ ごめん私も歌詞間違えた！”ってナチュラルに怒ったり謝ったりできる。そういう関係なんですよね」