Published: 2025-09-18 20:30

新型レクサスGX550“OVERTRAIL+”は、悪路がよく似合う!!! 1000万円超の新しいオフローダーに迫る

日本でも発売開始されたレクサス「GX」のう、「GX550“OVERTRAIL+”」に『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った。ワイルドさを増した最新オフローダーに迫る！

【写真を見る】新型レクサスGX550“OVERTRAIL+”の全貌（27点）

新型レクサスGXの国内販売が、今年4月3日から始まった。

アップデートされた「LX」と共に人気を絶大で、レクサスの公式ウェブサイトにある「工場出荷時期目処のご案内」では、「詳しくは販売店にお問い合わせください」と、記されている。これは相当待たなくてはならない、ということを示唆しているのだろう。

ただし、トヨタ「ランドクルーザー“300”」のように、「ランドクルーザー“300”は法規対応等の一部改良を実施いたしました。引き続き、ご注文をいただき、ご納車をお待ちいただいているお客様の車両を優先的に生産させていただくため、ランドクルーザー“300”（ガソリン車）につきましては、ご注文を停止させていただいております」と“注文停止”の記載はないだけ期待できる。新型レクサスGXは、買おうと思えば買えるのだ。

もっとも、新車の即納車両は諦めた方が良いだろう。では、中古車市場は？ 調べたところ、新車同然のGX550“OVERTRAIL+”（今回の試乗車）が¥14,750,000で販売されている。新車企画が¥11,950,000だから、¥2,800,000高い。強気のプライスに、新型GXの人気の高さがわかる。

実際乗ると、レクサスらしい完成度の高いプレミアムオフローダーであった。多くの人が求めるのも納得の出来栄えといえる。

今回の試乗車であるGX550“OVERTRAIL+”は、オフロード性能を高めたワイルドなモデルだ。

LXにも設定されている“OVERTRAIL+”について、レクサスは「LEXUSはカーボンニュートラル社会や、『人と自然とモビリティの共生』の実現を目指し、お客様の幅広いアウトドアライフスタイルに寄り添う『LEXUS OVERTRAIL PROJECT』に取り組んでいます。この思想に基づいた装備と内外装色を施した」と、謳う。自然を思う存分楽しみたい人向けのモデルがGX550“OVERTRAIL+”なのだ。もっとも、オンロードでも快適性は十分。GXには豪華＆快適仕様の“version L”があるものの、大差は感じなかった。

GX550“OVERTRAIL+”のエクステリアは、パッと見ただけ“ワイルド”という言葉がピッタリ。専用2トーンボディカラーの「ムーンデザート＆ブラック」は、オフロードアドベンチャーレース「キャメルトロフィー」に出場した初代ランドローバー「ディスカバリー」を彷彿とさせる。悪路がよく似合うカラーリングだ。

ほかに標準仕様に対して20mmワイド化したトレッドとブラックのアーチモールも目をひく。さらにフロント・リヤのバンパーコーナー下端を切り上げることで、悪路における走破性を一層向上したのも見逃せない。見た目だけではなく悪路走破性を高めるべく、細かい部分に手が加えられている。別体のセンタープロテクションも追加し、路面に障害物の多いようなオフロード走行時の機能性を追求したという。

足まわりにはマットグレー塗装の18インチアルミホイールを装備する。“version L”が、大径タイヤを強調する直線的かつ平行的なデザインを採用した12本スポーク22インチ鍛造アルミホイールを履くのとは対照的だ。個人的には、“OVERTRAIL+”のホイールは汚れが目立たないように感じた。悪路走行が多いユーザーは、“OVERTRAIL+”がオススメだ。“OVERTRAIL+”なら、汚れたまま乗っていてもサマになる。